この記事でわかること
- 「代行遊技を行わない」と表明する演者が、さらに広がっていること
- ゴッドアームほくとさんの「応援スタイル」に、他の演者からもエールが送られていること
- ファンの間で新たに出てきた「掛け持ち遊技では?」という法解釈の疑問
代行遊技が事実上禁止になった経緯、そして演者同士で意見が割れた論争についてお伝えしてきましたが、話はまだ続いています。
代行に代わる新しいスタイルが他の演者にも広がりはじめた一方、ファンの間では「そもそも代行って掛け持ち遊技なのでは?」という新しい法解釈の議論も出てきています。今回はその後の動きを整理します。
「応援スタイル」がさらに広がる、ytrさんもゴッドエール
前回の記事で紹介した、ゴッドアームほくとさんの「代行から応援へ」という切り替えスタイルに、新たな動きがありました。「セブンズTV」のytrさんが「代行遊技は今後行わない」と告知し、あわせてゴッドアームほくとさんへエールを送ったのです。
ゴッドアームほくとさん本人も「ありがとうございます」と反応し、業界内外から応援の声が広がっています。1人の演者が始めた「応援」という代替スタイルが、他の演者にも波及しはじめている段階といえそうです。
POINT
代行に代わる新しいファンサービスのスタイルは、まだ統一された呼び方があるわけではありません。「ゴッドエール」のように、演者ごとに独自の掛け声・スタイルで差別化する動きが今後増えていくと考えられます。
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ファンの間で浮上した「掛け持ち遊技では?」という疑問
代行遊技禁止の論争が続くなか、Xでは「そもそも代行って“掛け持ち遊技”なんじゃない?」という新しい指摘も見られるようになりました。
ただし、掛け持ち遊技は法律上の規定ではなくホールのルール・マナーにあたるものです。とはいえ、他の客の遊技機会を奪う行為として、業界では昔から絶対にやってはいけないタブーとして扱われてきました。見つかれば即座に注意・出禁の対象になる、それほど厳格な不文律です。
一方、代行遊技の禁止は以前の記事で解説した通り、風営法施行規則と警察庁通達を根拠とする法解釈の問題です。両者は根拠がまったく異なるため、単純に同じ話として扱うのは正確ではないと考えられます。
POINT
「掛け持ち遊技」は昔からの絶対タブー、「代行遊技」は法解釈の問題です。どちらも「やってはいけない」ことに変わりはありませんが、根拠となるルールの種類が違う点には注意が必要です。
法解釈の核心は「客の代わりに打つ」こと自体
代行遊技をめぐる法解釈について、さらに踏み込んだ整理を投稿しているユーザーもいました。
この投稿によれば、問題の本質は「従業員的な立場の人が遊技機を操作したこと」自体ではなく、その人が「他の客の遊技を代行する」ことで、営業者(ホール)側が客の遊技結果に関与していると評価されうる点にあるといいます。逆に言えば、法律上も通達上も「演者が遊技してはいけない」という決まりはなく、演者が自分自身の遊技を楽しむ分には問題がないという整理です。
| 行為 | 問題になるか |
|---|---|
| 演者が自分の遊技資金で自分のために打つ | 問題なし |
| 演者がファンの代わりに遊技結果を出す(代行) | 法解釈上、問題ありとされている |
| 複数の台を同時にキープする(掛け持ち遊技) | 法律上の規定ではないが、業界の絶対タブー |
POINT
「演者が打つこと」自体がダメなのではなく、「誰の代わりに打つか」が争点です。ファンと演者が同じ台の前で並んで楽しむ「応援」スタイルは、この整理に沿った現実的な落としどころといえそうです。
気になる演者が代行から応援スタイルにどう切り替えているかは、パチ配信チェッカーの配信一覧から実際の来店配信をチェックしてみるのがおすすめです。
代行遊技をめぐる規制の背景をもう少し掘り下げたい方には、パチンコ業界と規制の歴史を追ったノンフィクションもおすすめです。
あわせて読みたい1冊
パチンコの歴史 庶民の娯楽に群がった警察と暴力団(溝上憲文/論創ノンフィクション)
風営法改正など、業界と規制がせめぎ合ってきた歴史を綿密な取材でたどったノンフィクション。今回のような規制論争の背景を知りたい人向け
編集部コメント
今後どうなるか:ytrさんに続き、他の演者・配信グループも代行禁止を表明する流れがしばらく続くと考えられます。応援スタイルが一定数の演者に定着すれば、業界内で緩やかな「標準スタイル」として落ち着いていく可能性があります。
配信者への影響:単に代行をやめるだけでなく、ゴッドアームほくとさんの「ゴッドエール」のように、独自の掛け声やスタイルで差別化する動きが今後の見せ場になりそうです。
視聴者への影響:「掛け持ち遊技」と「代行遊技」を混同した議論も見られますが、根拠となるルールが異なる点は整理して理解しておきたいところです。法解釈の核心が「誰の代わりに打つか」にある、という整理は今後の議論の土台になりそうです。
編集部として注目している点:1つの演者が始めた工夫が、業界内でどう伝播していくかというプロセスです。今回のように演者同士がエールを送り合う形で広がっていく様子は、パチ配信チェッカーとしても引き続き追いかけたいと考えています。
まとめ
代行遊技禁止をめぐる動きは、ytrさんの代行辞退表明とゴッドアームほくとさんへのエールという形でさらに広がりました。一方でファンの間では「掛け持ち遊技では?」という新しい疑問も出ていますが、代行遊技の問題はあくまで「誰の代わりに打つか」という法解釈が核心であり、掛け持ち遊技とは根拠が異なる点には注意が必要です。
